
第二次世界大戦後、中東地域で多くの国々が独立を果たしましたが、同時に生じた紛争、軋轢、戦乱等は、止むことなく継続してきており、今日では核戦争の危機まで取沙汰される由々しき状況になっています。
その紛争の原因としては、宗教的、人種・民族的、あるいは歴史・文化的、そして政治・外交的、経済的などの側面を指摘することが可能でありましょう。しかし、その紛争の解決の方策として欠かすことのできないことは、対話を通しての相互理解である、と私たちは信じています。
日本は極東の島国であり、イスラエルを含む中東イスラム諸国は地中海に面する北アフリカから中央アジアに至るまでの広大な地域です。古来から中近東と極東との交流はシルクロードを通って為されて参りました。近年、ユダヤ民族とアラブ民族、さらには中東諸民族と極東日本民族との歴史的つながりに対して研究の深まりを見せるようになりました。
幸い日本は中東諸国と良好な関係を保ち続けてきており、近年では中東地域の平和を推進せんとする積極的な動きが、日本政府を初めとして各方面から打ち出されてきています。まさに日本文化の持つ共生の思想が、これから中東を始めとする各地の紛争解決に活用されることで、世界平和の達成に寄与することができる時代が来たと考えています。
日本の中東外交は、これまで日米同盟に基づくイスラエルとの友好関係、石油輸入に基づく中東アラブ諸国との経済関係に基軸を置いて来ました。
世界平和への貢献を掲げる日本は、今後中東地域に対し今まで以上の積極的外交が求められることは間違いありません。
中東平和フォーラムは唯一神信仰の下にある中東地域の宗教、政治、経済、学術、文化、芸術に対する理解を深め、その歴史的役割を積極的に評価し、イスラエル・パレスチナ和平問題を初め中東・イスラム諸国の抱える諸問題の解決に対して寄与できることを願っています。日本としても中東との交流によって、ユダヤ・アラブ5000年の知恵を学ぶことができれば、これからの世界平和実現の役割にも資することと考えます。
人種、国籍を問わず、あるいは宗教、文化、言語等の違いを乗り越えて、純粋に平和を願う心で結ばれる、この中東平和フォーラムの活動に、多くの方々の積極的な参加を希望し期待いたします。
以上の趣旨をご理解の上、中東平和フォーラムにご参加くださいますようお願い申し上げます。
2014年2月22日
特定非営利活動法人中東平和フォーラム
会長 阿部 正寿
